周りの登山者達は、疲れきってて足取りが遅い・・・
負けずと歩く


どんどん歩く・・・
すると、またしても大きな杉の木が二本立っている
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夫婦杉>
大王杉から15分ほど登った地点、左手に仲良く手を繋いだような夫婦杉が現れる。
登山道からは少々離れているため俯瞰する形となるが、根元付近の太さはかなりのものに見える。
縄文杉寸前にあるためか、それほどの注目度はないようだが、見事な巨木である。
全国に枝が上部で繋がった連理の木は数多くあれども、ここまで離れているもので連理しているものは珍しいであろう。
どちらから出た枝が成長したのか今となっては分からないが、他の横枝に比較しても連理の枝は特に太く、互いの幹から栄養を補給していそうである。
ほとんどの登山客は写真を一枚パチリ!・・・・・そして素通り。
何となく可哀想なスギではある

右が「夫」で左が「妻」
夫・・・推定樹齢2000年、樹高22.9m、周囲10.9m
妻・・・推定樹齢1500年、樹高25.5m、周囲5.8m。葉が生い茂っていて妻の木がよく見えません。

手前が夫です
ご夫婦のかたは、こちらで記念撮影されると末永く一緒にいられる言い伝えが・・・?
この場所から、遥かかなたに翁岳や宮之浦岳の岩峰も見える
さぁ~いよいよ最終目的地の縄文杉に向かう
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屋久島最新ニュース
11月4日、夕方のニュースで屋久島の記事が出た

問題は、屋久島環境問題である。
内容は・・・
「世界自然遺産」登録されると今まで以上に注目を浴びてしまい局所的な自然破壊が起きるというのは何とも皮肉な話だ。
2009年5月5日付の朝日新聞の報道によると、5月4日の屋久島の入山者は連休中最多の約1000人になったという。
屋久島はご存じのとおり、1993年に世界自然遺産登録がされた。
世界遺産登録後は年々観光客が増え、2000年には約4万5千人だった観光客が2008年には約10万9千人になったという。
観光客の増大に伴い発生している課題が「山中でのし尿処理」問題。
簡単にいえば、利用者数に対してトイレの数が少なく、またし尿処理能力もオーバーフロー気味だというのだ。
記事によれば、具体的な状況としては、
1)登山ルートにある山小屋のトイレに長い行列ができる
2)山中で用を足す人が多く、森の中にトイレットペーパーが散乱し、景観を損ねる
3)小屋周辺の沢では、トイレから漏れたとみられる大腸菌も検出された
4)観光客がすれ違う登山道で普通に見られた島固有の植物も姿を消した
という。
自分もその中の一人だと思うと心が痛い

このニュースを聞いた時はかなりショックだった。
それともう一つはこの動物の問題
屋久島ではよく「ヒト二万、サル二万、シカ二万」といわれ、
多くの猿と鹿が生息しているように言われるのですが、
実際には鹿は推定3000頭、猿は80から120群いるとされ
全体で2500から3000頭と推定されています。
屋久島に生息するヤクシマザル(屋久島猿、ヤクザル)やヤクシカは、
本土に生息する日本鹿や日本猿の亜種で、一般的な日本鹿や日本猿の
大きさよりも少し小型です。
ヤクシカは体重にしてせいぜい30kg、近縁種にキュウシュウジカが居ます。
最近はヤクザルもヤクシカも固体が増えて、
屋久島名産のポンカンやタンカンの実や樹皮を食べてしまい、
害獣とされていたりもし、共生の問題がいつも話題になっているそうです。